鈴木おさむさんの小説「20160118/SMAPのいちばん長い日」が文藝春秋に公開されました。
鈴木おさむさんの小説の内容とSMAP解散の経緯についておさらいしてみたいと思います。
●鈴木おさむの小説「20160118/SMAPのいちばん長い日」の内容と解散の経緯について
●SMAP×SMAPの謝罪生放送動画
●鈴木おさむはなぜ今になってSMAPの小説を発表した?
鈴木おさむの小説「20160118/SMAPのいちばん長い日」の内容と解散の経緯について
鈴木おさむさんの発表された小説「20160118/SMAPのいちばん長い日」を読んでみましたので内容と感想についてかいつまんで紹介したいと思います。
まず、前提としてSMAP解散までの時系列は以下の通りです。
- 2016年1月13日にSMAP解散危機騒動が表面化
- 2016年8月13日にSMAP解散報道
- 2016年12月31日にSMAP解散
5年前のこの日私はテレビを見ていなかった。
お父さんが部屋にやってきて静かに
「SMAP解散するって」と一言言い去って行った。信じられなかった。すぐにリビングに行ってニュースをみたが、受け止めれなかった。ファンクラブのサイトで5人の文字を見てもまだよく分からなかった。あの日から5年。 pic.twitter.com/wxAbbqM3zv
— 🤡 (@smap0918) August 13, 2021
「SMAPのいちばん長い日」は、2016年1月18日に放送されたSMAP×SMAP番組内の緊急生放送について、放送作家の鈴木おさむさん目線で書かれていました。
あの日に、僕は放送作家として、終わった。
との冒頭文から始まる小説。
その一文で、鈴木おさむさんの人生の中で大きなしこりになった一件であったことが伺えました。
2016年1月13日にSMAPの解散危機騒動が報道された直後の、1月18日に話はさかのぼります。
突然のジャニーズ事務所からの強い要望により、1月18日放送用のSMAP×SMAP収録の一部を緊急生放送に変更することになったのだそうです。
また、その時鈴木おさむさんの尊敬するSMAPのマネージャーであった飯島 三智(いいじま みち)さんはすでにマネージャーを外れていたのだそうで、どうしたらよいか聞ける人がいなかったとのこと。
(ちなみに、ジャニーズ事務所で飯島三智さんはSMAPをヒットさせるなどの活躍をしましたが、メリーさんの娘の景子さんと比べるとあまりに優秀すぎたがゆえに、メリーさんから嫌悪感を抱かれ確執が生まれ、飯島さんは辞める事となったようです)
事務所側の希望としては、今回の解散騒動で世の中の人に沢山の心配をかけたから、それを番組ではなるべく明るく前向きに説明・謝罪をしたいとのことだったそうですが、なぜ謝るのか?それを世の中が求めているのか?という疑問があったようです。
何をどう説明するのかわからないまま、世間を騒がせ心配をかけたことに対して申し訳ないという言葉を、最小限に原稿に並べてみたそうですが、本番のわずか45分前のジャニーズ事務所のチェックで強烈なダメ出しをくらったのだそうです。
修正内容には絶対に言うべき言葉として、
木村拓哉さんがジャニー喜多川社長に謝る機会をつくってくれたおかげで「今、僕らはここに立ててます」
という内容を入れろとの絶対的な指令があったようです。
仕方ない、従うしかないと切実な思いで、草彅剛さんにその言葉を言うように頼んだところ、「わかった」と、一言だけ返事をして了承してくれたのだそうです。
そうして生放送は始まったようです。
視聴者が誰も望んでいない放送になってしまったとのこと。
SMAP×SMAPの謝罪生放送動画
この時のSMAPの公開謝罪では、ジャニーズ事務所に残る予定の木村拓哉さんのみが善であり、事務所を離れる4人がまるで悪であるかのようなセリフに対し「事務所に言わされている」と疑問の声が上がりました。
そして、今回鈴木おさむさんの小説が世に出たことにより、その裏付けが取れたというわけなのですね。
あまりに詳細に書かれた内容に衝撃を受けましたが、いままで誰も触れてこなかった真実を知ることができたのはありがたくも感じました。
やはりSMAPは誰も悪くないのに辛かっただろうなと思えました。
鈴木おさむはなぜ今になってSMAPの小説を発表した?
なぜ今この時期に小説を発表したのかについてですが、鈴木おさむさんのインスタグラムによると、「今から3か月ほど前に、依頼を受けました」とのこと。
まさか鈴木おさむさん独自の判断で小説を発表したのかとも思いましたが、どうやらそうではないようです。
そして、今回の小説の原稿料は全額東日本大震災ふくしまこども寄附金に寄付されるそうです。
鈴木おさむさんによる、SMAPの公開謝罪を番組スタッフの視点から振り返った小説「20160118」。生々しくも、あの当時のメンバーの感情を知る上でとても重要なルポルタージュ。 pic.twitter.com/ukQyMu3tdZ
— チャポカ (@chartpop696) December 12, 2022
鈴木おさむさんがこの小説を今この時期に発表したことにより、読んでよかったという声もありますが、批判の声も沢山上がっています。
小説の告知記事が出た日は稲垣吾郎さんの49歳の誕生日でもあり、当時の辛い思い出を誕生日の日にわざわざ出さなくても良いのではないかという批判や、中居正広さんが体調不良で休養中の今、事を荒立てるような事をしなくても良いのではないかという思いを持った方も沢山います。
しかしよく考えてみると、鈴木おさむさんは木村拓哉さんと年齢も同じで仲も良いそうで、SMAPが売れてない頃から鈴木おさむさんがSMAPの番組をやりたいと熱望された過去もあるそうです。
なので、SMAPのメンバーに何も言わずに小説を発表したということはないのではないかと思われます。
というかそう信じたいです。
今、ジャニーズ事務所では滝沢秀明さんの退社やKing & Princeの脱退騒動が話題となっていますね。
King & Princeの解散会見も事務所のヤラセや、言わされているのではないかという疑惑がありますが、SMAPと同じ事が起きているのではないかとも受けとれます。
SMAPのファンに批判を受けることは分かっていた上で、鈴木おさむさんが小説を書いた真意には、ジャニーズ事務所のあり方についての問題提起や、SMAPを追い詰めたのは自分にも責任の一旦があるという謝罪の気持ちやメンバーに対する感謝の気持ち、今後同じ事を繰り返さないためにはどうするべきなのかという問題提起があるように思えてなりません。
今の時期だからこそ、世間に注目してもらえるというタイミングもあるのでしょう。
私達一般人にも、自分の人生と重ねて考えさせられる部分はあるなと感じました。
雇用する側とされる側で、理不尽だと感じる局面はたくさんあるかと思います。
どこまでを許容し、どの一線を越えてしまうと一生抱える大きな傷を残してしまうのか。
目先のことだけを考えず、20年、30年先に後悔しないように信念を持って生きていきたいものです。
鈴木おさむの小説「SMAPのいちばん長い日」内容と解散の経緯!なぜ今の時期に発表したのか:まとめ
こちらの記事では、鈴木おさむの小説「SMAPのいちばん長い日」を読んで、内容や解散の経緯と感想を紹介しました。
また、なぜ今の時期に小説を発表したのかについても考察させていただきました。
ジャニーズ事務所の大きな闇を感じざるをえない内容となっていましたね。
鈴木おさむさんの小説に込められた小さな光とかすかな希望、それは今すぐに社会が大きく変わるものではないかもしれませんが、誰かの心を動かすきっかけとなるのかもしれません。
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