アンゲラ・メルケルの夫や子どもは?「メルケル」は元夫の姓だった

2005年にドイツ初の女性首相になって以来、16年にわたって国を率いてきたアンゲラ・メルケル(67歳/2022年1月現在)は力強いリーダーシップを発揮してきた事で有名ですね。

「ドイツのお母さん」や「ヨーロッパの母」「ドイツの偉大なる母」と言われ称賛され親しまれてきたアンゲラ・メルケルですが、夫や子どもはいるのでしょうか。

また、アンゲラ・メルケルの「メルケル」は元夫の姓を名乗っているようですがなぜなのでしょうか。

こちらの記事ではアンゲラ・メルケルの夫や子どもについて、「メルケル」姓を名乗る理由について紹介しています。

アンゲラ・メルケルの夫はヨアヒム・ザウアー

現夫はヨアヒム・ザウアー(Joachim Sauer)、1949年4月19日生まれで72歳です。(2022年1月現在)

ドイツ東部ホセナで生まれ、量子化学者、物理学者として有名です。

 

1972年ベルリン大学で化学の学士となり、25歳の時(1974年)に博士号を取得しました。

国内外の複数の研究機関での研究活動を経て、1993年~ 2017年まで、ベルリン大学で物理化学、理論化学の教授を務めていました。

世界の理論化学者トップ30の1人であり、ノーベル賞に近い科学者だと言われています。

 

1969年、同僚の化学者であった女性と結婚をし、ダニエルとアードリアンという息子さんが2人いらっしゃいますが、その後離婚をされました。

1983年に別居、1985年に16年間の結婚期間を経て離婚をしたそうです。

 

アンゲラ・メルケルも前職は科学者でした。

メルケルとザウアーは、共に科学者であり再婚同士なのですが、それぞれの離婚後に同居生活を10年以上経てから再婚したそうです。

結婚に対してとても慎重だったことがうかがえますね。

メルケルとザウアーの出会いは?

お2人の出会いは、1981年ベルリンのドイツ科学アカデミーで、27歳のメルケルはかつて在籍していた物理化学中央研究所の博士研究員であった頃、32歳のザウアーは教鞭を取っていた時期に遡るのではないかと言われいます。

 

メルケルとザウアーお互いがまだ別の人と結婚していた時期にも、頻繁にランチミーティングをしていたそうですので、昔から科学者としての繋がりがあったのですね。

1998年、メルケル44歳、ザウアー49歳の時、お2人はご結婚されました。

出会いから17年後であり、お互いの離婚、および同居開始から10年以上経った後の結婚となりました。

 

結婚のきっかけは、教会とメルケルが属する保守政党CDUから、「未婚で同居生活を続けるのは、保守政党の議員としてふさわしくない」とプレッシャーをかけられた事も理由の1つとなっていたようです。

メルケルとザウアーの結婚後の生活は?

2人とも倹約家で、イタリアでの休暇の旅行の際、格安航空を利用していたことなど、そのつつましさは話題となりました。

ザウアーは、ファースト・ジェントルマンとして、国際会議などに同行することがありました。

しかし、妻の政治的キャリアゆえに、研究者としてよりも「メルケルの夫」として注目を浴びることを好まず、公の場に出る事を控えているようです。

 

メルケルの首相就任式にも出席しなかったそうで、ベルリン大学の研究室のテレビで就任式を見ていたというエピソードが有名です。

ザウアーはメディアからインタビューの申し込みがあっても、科学や研究に関するものには応じましたが、メルケルの夫としての取材は断ったそうです。

ドイツメディアからは、オペラ好きの化学者であるザウアーは公の場にあまり姿を見せない事から「オペラ座の怪人」と、ユーモアを交えて揶揄されることもあったようです。

 

メルケルもドイツの雑誌に、お互いが自分の仕事に取り組む事が大事で、私は主婦ではないし、彼も主夫ではないと、お互いの仕事を尊重する姿勢について語ったことがあります。

しかし、お互いの仕事に全く無関心だったわけではなく、お互い良きアドバイザーとして夫婦関係は良好で、とても素敵なご夫婦だと感じます。

メルケルとザウアーに子どもはいる?

お2人の間にお子さんはいらっしゃらないようです。

結婚した時がメルケル44歳、ザウアー49歳という年齢でしたし、その時メルケルは既に政治の道に進んでいましたので、お互い仕事も忙しかったのではないかと感じます。

アンゲラ・メルケルの前の夫はウルリッヒ・メルケル

アンゲラ・メルケルの旧姓はアンゲラ・カスナーです。

小さい頃から成績優秀だったメルケルは、1973年にドイツ最古の大学である名門ライプツィヒ大に入学しました。

 

学生時代の1977年(当時23歳の時)、同じ学部だった物理学者ウルリッヒ・メルケルと結婚しアンゲラ・メルケルとなりました。

その後1981年に離婚しました。結婚期間は5年でした。

メルケルは物理学の博士号を持つ研究者としてキャリアを積んでいたため、カスナーの旧姓には戻さない事を選択したそうです。

「メルケル」という元夫の姓を名乗る理由

1989年に東西ドイツの壁が壊れたのを機に、メルケルは政治の道に入りました。

もともとドイツでは、結婚すると自動的に男性の姓が「家族の姓」とされ、女性が男性の姓に変えることが義務付けられていました。

 

しかし1991年、連邦憲法裁判所は「自動的に男性の姓を家族の姓とするのは、男女平等を記した基本法第3条に反する」との判断を下し、その3年後の法改正により、 正式に選択的夫婦別姓が認められるようになりました。

現在のドイツでは、結婚の際の名前について

①夫婦同姓

②夫婦別姓

③自分の名字に相手の名字をつける複合姓

の3種類の選択肢が選べるそうです。

 

1998年、メルケルとザウアーが再婚した時、お2人は夫婦別姓を選びました。

ですので、現在のアンゲラ・メルケルという名前は、前の夫の姓を引き継いでいるのですね。

 

メルケルが築いてきた科学者や政治家のキャリアは全て「アンゲラ・メルケル」という名前でのものでした。

メルケルもザウアーもお互いのキャリアを大事にするという選択をしたのでしょう。

その選択には、選択的夫婦別姓は男女平等への第一歩、というメルケルの政治家としての意思も感じられますよね。

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まとめ

こちらの記事ではアンゲラ・メルケルの夫や子どもについて、「メルケル」という姓を使い続ける理由について紹介しました。

現在のアンゲラ・メルケルの夫はヨアヒム・ザウアーで、彼は世界の理論化学者トップ30の1人であり、ノーベル賞に近い科学者だと言われている優秀な量子科学者です。

お2人は共に科学者として出会い、共に再婚同士です。

現在お2人の間にお子さんはいらっしゃらないようですが、ヨアヒム・ザウアーには前妻との間に2人の息子さんがいらっしゃいます。

 

お2人は結婚された時に夫婦別姓を選び、現在のアンゲラ・メルケルの「メルケル」は元夫であるウルリッヒ・メルケルの姓を名乗っているようです。

キャリアを築いてきた姓を大事にしてきたからこそ、今の「アンゲラ・メルケル」があるのですね。

選択的夫婦別姓は男女平等への第一歩であり、女性のキャリアを築いていくための選択として多くの人に影響を与えているのではないかと感じます。