デッサンができないと、デザイナーにはなれないのでしょうか?
こういった疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
私は、美術大学卒業後、CGデザイナーとして働き、その後映像ディレクターもしてきました。
実際のところ、デッサンができないとデザイナーになれないのかどうか、説明していきたいと思います。
デッサンができないとデザイナーにはなれないの?
デッサンができなくてもデザイナーにはなれます。
以前の私の職場は一部上場の大手企業でした。3DのソフトでCGの映像を作っていました。
デッサンのできないデザイナーの方は意外とたくさんいました。
デッサンのできる方は、パソコンのソフトが使えなくても新卒採用などで入社できる可能性があります。
デッサンのできない方でも、パソコンのCGソフトが使えるスキルや、数年の実務経験があれば中途採用で入社できる可能性があります。
つまり、デッサンができない方は、パソコンのCGソフトを使うスキルを身に着ける事でデザイナーになる事ができます。
デッサンができないデザイナーが困る事とは
デッサンができないデザイナーが困る事は、やはりデッサンのできる人に比べて制作物のクオリティーが低くなりがちだという点があります。
もちろん、全員がそうとは言い切れませんが、パソコンのソフトのスキルだけではカバーできない部分があるからです。
デッサンのできる人は観察力を養ってきたので、注意深くモノを見て、脳内で整理し特徴をとらえるのが得意です。
例えば、CGのキャラクターのモデリングをする際に、2Dのデザイン画を立体にしていく作業は、注意深くデザイン画を観察し、デザイン画に沿って特徴をとらえてモデリングをしていきます。
その時点で、デッサン力がある人は比較的早く特徴を捉える事ができますし、いらない要素をそぎおとす事もできます。
他にも、例えば映像デザイナーの場合ですが、デッサン力があればどのような映像にしたいか自分でラフコンテを描く事ができます。
ラフコンテを描いてみると、映像の完成イメージが鮮明になり、その時点で映像のカット割りやカメラワークが合っているかいないか判断ができます。
このように、デッサンができないデザイナーが困る事は少なからずあります。
デッサンができないデザイナーはデッサンができるようになればさらに強い
デッサンができないなら、デッサンの勉強をしてみませんか。
デッサン力は必ずしも必要ではありませんが、デッサン力をつけれれば作業スピードもクオリティーも上がる事でしょう。
サラッと描いたラフ絵をクライアントに気に入ってもらえる可能性もありますし、同僚に一目置かれるかもしれません。
デッサン教室はたくさんありますので地域の教室を探してみるのも良いでしょう。
教室に通う時間やお金がない場合は、デッサンの本を見ながら毎日少しずつ練習してみると良いでしょう。
必要なものは、鉛筆数本とスケッチブックとねりけしくらいです。
大事なのは、毎日5分でも描く事です。続けていれば上達します。
まとめ
今回の記事では、デッサンができないとデザイナーになれないのかどうかについて説明しました。
デッサンができなくてもデザイナーにはなれます。でもデッサンができるほうが、デザイナーにとって有利な事がたくさんあります。
将来デザイナーになりたい方は、是非今日からデッサンの練習を始める事をおススメします。
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