デザインとアートの違いについて疑問を持った事はありませんか?
私は美術大学出身なのですが、大学に入る時はデザインとアートは似たようなものだと思っていました。
しかし、大学で美術を勉強し、社会人になってデザイナーになり、デザインとアートの違いが見えてきました。
今回は、デザインとアートの違いについて考察したいと思います。
デザインとアートの違いってなんだろう
デザインとアートは、はっきり言って根本的な役割が異なっていると言えます。
デザインとアートの違いについて、ひとつずつかみ砕いて考えてみましょう。
デザインとはどういうものであるか
デザインとアートの違いについてですが、まずはデザインとはどういうものであるか考えてみましょう。
デザインとは、誰かの伝えたい目的を表現し、他の誰かに伝えるためのものだと言えます。
誰かの問題を解決するためにデザインがあり、そこには用途や伝えたい内容がはっきりとわかるものであるべきです。
極めて実用的で、商業的ですよね。
デザインは現代社会になくてはならないものだと言えますね。
アートとはどういうものであるか
デザインとアートの違いについてですが、次にアートとはどのようなものであるか考えてみましょう。
アートとは、作家自身の想像や感情を表現をし、その作品を見た人が考えさせられるものだといえます。
作家の問題提起に対して見る側は人それぞれの見解を持ち、そこにはっきりとした具体的な答えはない事でしょう。
実用性に欠けるという点で、アートは必要なのか?という疑問も出てくるかもしれませんが、答えはYESです。
人間は考える動物であり、アートの発想や問題提起から新しい世の中がどんどん生み出され、進化があるのだと私はそう思います。
デザインとアートの共通点は?
デザインとアートの違いについて考察しましたが、逆に共通点はあるのでしょうか。
私は、発想するという点が共通点であり、デザインとアートの切り離せない部分だと考えます。
アートとしての発想があるからこそ、実用的なデザインが必要となってくるのではないでしょうか。
アートだけでは世の中に対する問題提起で終わってしまいますが、そこからデザインが加わることにより新しいモノが生み出されるのです。
まとめ
デザインとアートの違いははっきりとあると言えます。
デザインは目的があり、そこに答えがあるものです。
アートは感情や発想があり、そこに答えはなく人それぞれの見解があるものです。
しかし、アートとデザインは密接に関わっていて、新しい世の中を生み出していくために必要な要素なのですね。
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